『湘南茅ケ崎クラフトフェア・いちの市2025』出展作品
【商品説明】
~ 概 要 ~
大判ストールより少し巾の狭い、手紡ぎ手織り=ホームスパンのストールです。
ふわっと軽い仕上がりですので、肩から掛ける事はもちろんマフラーの様に巻く事も出来ます。
深みのある紺と茶で、ビジネススタイルにもカジュアルにもおすすめです。
~ 糸について ~
使用している糸は全て、足踏みで回る紡毛機(ぼうもうき)で紡いだ手紡ぎ糸です。
このミドル巾ストールでは、紺色と茶色の2色の糸を使用しています。
紺色の糸は色に深みを出すため、原毛染めした微かに青みのトーンが異なる2種類の紺色の羊毛を、混ざりきらないようにMIXして紡ぎました。
混ぜきらないことで、糸になった時に色が揺らぎ、色に奥行きや立体感を感じます。
また茶色の糸は、染色を行わない羊そのもののナチュラルカラーです。
ニュージーランドのコリデールという種類の羊の中で、グレーがかった茶色の羊さんの毛を使用しています。
天然の色ならではの濃淡があり、自然と奥行きのある色の揺らぎが魅力です。
タテ糸に紺色を、ヨコ糸には紺と茶の2色の糸を使用していますが、タテ糸用とヨコ糸用で撚り加減を変えた糸に紡いでいます。
なぜなら撚りの強弱が、風合いと強度に相関するからです。
撚りが甘いほどもこもこの羊毛の風合いを残しふわっとしますが、強度が低下します。その逆に撚りが強いほどキリキリっとした硬めの風合いで、強度が増します。
この特徴を活かし、張力がかかるタテ糸は撚りをかけて強度をもたせ(それでも風合いを出したいため強度を持ちつつ最低限の撚り加減で)、織る際張力のかからないヨコ糸は風合いを重視してうんと甘撚りに紡ぎ分けています。
旅する羊ではこの紡ぎ分けのひと手間を加えることで、一般的な手紡ぎ糸特有の軽くて温かい風合いを、よりふわっとした風合いに仕上げています。
~ 織りについて ~
織り柄はクラシックなヘリンボーン柄です。
柄としては定番ですが、紺と茶を半々で織り分け1着で2色を楽しめるヘリンボーン柄に織りました。
織り機も足踏み式で、232本のタテ糸に一段一段ヨコ糸を通し手織りしています。
手織りは機械による製織と違いタテ糸を張る力が弱く済むため、羊毛が本来持つ空気の層を押し潰すことなく、ふわっと仕上がる点が特徴です。
電気を使わない足踏みの紡毛機と織り機で、「カラカラ」「カッタンカッタン」と静かな音を立てながら、手間を惜しまず丁寧に仕上げた一品です。
岩手の地で100年以上、手から手へと脈々と受け継がれるホームスパンの優しい味わいを、どうぞお楽しみください。
【商品サイズ】
長さ:約176cm
(別途、房:約8cm)
幅:約46.5cm
【使用羊種】
・コリデール
・ロムニー
(ともにニュージーランド産)
【お取り扱い】
・ご使用時、ひっかけにご注意ください。
・保管の際、虫食いにご注意ください。
・稀に色落ちすることがありますので、色移りにご注意ください。
~ 洗濯方法 ~
ご自宅で手洗いが可能です。 またはドライクリーニングに出してください。
手洗いの際は、洗濯用の中性洗剤(おしゃれ着洗いなど)を溶かした40度ほどのぬるま湯に浸け優しく押し洗いし、同じくぬるま湯で優しくすすぎます。
すすいだ後、ネットに入れて洗濯機で1分ほど脱水します。
この時他の洗濯物などと一緒にしないで下さい。
洗剤残りが気になる場合は、「すすぎ→脱水」を更に1~2回繰り返します。
脱水後、シワや縮みを伸ばしながら形を整え風通しの良い場所で陰干しします。
乾いた後、スチームアイロンで仕上げます。
アイロンできれいに仕上げるコツは、アイロン台にストールを乗せ、まずシワをのばし形や幅を整えた状態にしてからアイロン&スチームをあてます。
アイロン面は触れる程度に浮かせながら、また滑らせずに移動させるとアイロンジワがつきにくくなります。
アイロン後は羊毛に蒸気がこもりますので、干して乾燥させてください。