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【商品説明】
もこもこの羊毛100%を、染色しないナチュラルカラーのまま手作業で紡いで糸にし、はた織機で手織りした、無染色のホームスパンストールです。
グレーと茶の中間の深い色味の羊毛です。
その魅力を最大限感じることができる様に、斜めに織り柄が走るシンプルな綾織りで織り上げました。
日本では白い毛の羊が多いですが、世界に目を向けると約3,000種類もいると言われる羊たち。
中にはグレーや茶色の毛をもつ種類もいて、そんな彩り豊かな羊毛を使うことで染色せずに色柄を表現することができます。
よく見ると微妙に濃淡のある毛色で、染色では再現できない複雑で奥行きのある色味が特徴です。
このストールでは、ニュージーランド産のグレー茶のコリデール種を使用しています。
自然の恵み、羊の恵みを最大限に活かした優しい表情の贅沢な1枚です。
このストールのもう一つの特徴がサイズ感です。
マフラーと大判のストールの中間位の大きさで、肩にかけることも、首に巻くこともできます。
旅する羊通常のマフラーは長さ約180cm・巾約23cmほどに対して、このミドル巾ストールは長さ約220cm・巾約40cmと、ふた回り以上大きいサイズ感です。
首に巻く際ごわつかないように、タテ糸の間隔を通常のマフラーと比べて広めにとって織っています。
ぐるぐるとボリュームたっぷり巻くこともできるし、あえて巻かずに垂らすだけでも格好良い仕上がりです。
機械で製造する工業製品に比べ、弱い張力で織ることの出来る手紡ぎ手織りのホームスパン。
大きいサイズながら、羊毛本来の空気を含んだ軽くて温かい風合いをお楽しみください。
【商品詳細】
長さ:約220cm(+房)
幅:約40cm
組織:綾織り
羊毛種類:コリデール種(ニュージーランド産)
品番:L-26-105
【洗濯方法】
ご自宅での手洗い、またはドライクリーニングが可能です。
手洗いの際は、40℃ほどのぬるめのお湯に中性洗剤を溶かし、優しく押し洗いしてください。
お湯を替えすすいだら、ネットに入れて単独で洗濯機で1分ほど脱水します。
形を整え風通しの良い場所で陰干しして下さい。
アイロンはあて布をし、触れる程度に浮かせながらスチームをたっぷりあてるとふっくら仕上がります。
※縮み(フェルト化)を防ぐコツは”低刺激”です。
「水温の急激な変化」「強い摩擦」「酸性やアルカリ性」を避けることがポイントです。
【その他】
・ひっかけ、虫食いにご注意ください。
【ホームスパン(Homespun)とは】
「家庭で(Home)、紡がれた(Spun)」と直訳されるホームスパンは、明治期にスコットランドから日本に伝来しました。
発祥地スコットランドで、羊の毛から糸を紡ぎ布を織り、家族の服を仕立てた家庭の営みが語源となっています。
岩手では現在の二戸市に赴任した宣教師からホームスパンの物語が始まりました。
それまで綿や絹の織物を生業としていた職人が、新たに羊毛を用いるホームスパンの技術を習得し、現在に至る系譜が生まれました。
時は戦争の時代に移り、軍服などに使う羊毛生地が輸入できなくなり日本政府が自国生産へ舵を切りました。
主に冬の農閑期の副業として、羊毛を紡ぎ織るホームスパンの生産が全国各地に広まりました。
戦後もしばらく、衣服は仕立てるのが当たり前の世の中で、ホームスパンは隆盛を極めました。
そして岩手県は全国で唯一、県政としてホームスパンの研究施設の設置や個人では買えない様な高額な仕上機械を導入しました。
これにより品質と生産量が飛躍的に向上し、「岩手のホームスパン」は全国に知られる地場産業としての地位を確立しました。
この県政が、現在の「全国唯一のホームスパン産地・岩手」に大きく寄与したと言われています。
順調だったホームスパン産業ですが、やがて訪れたのは高度成長期という時代の波でした。
あらゆる産業の工業化が進み、大量生産・大量消費のうねりにより手しごと・ホームスパンの需要は急速に失われていきました。
デザインや機能性の追求など様々な手が尽くされる中、主力商品を服地からマフラーなどのファッションアイテムに移すことで、何とか産業を繋ぎました。
途絶えてしまう手しごと文化も多い中、空気を含み羊毛らしさを残すふわっと軽くて温かい風合いは、厳しい寒さの岩手では特に重宝され、また「糸を紡ぐ」「布を織る」という根源的な営みが人々の心を惹きつけ続けました。
そんなホームスパンの魅力、先人たちの知恵や技術、想いは時代を超えた現在にまで至り、20代30代の若い購買層や新しい職人の誕生、体験や教室の新設などの形で受け継がれ、歩みを続けています。
また社会的にも「良いものを、大切に使い続ける」そんなマインドが、大量生産の対極として根を伸ばしています。
どちらが良い悪いの二極ではなく、自然と共にあれるヒトの豊かさとして、工業と手しごとが共生できる選択の余白として漂う。
ホームスパンはそんな存在の一つとして、これからも先も次の時代に受け継がれ続けていくことを願っております。