こんにちは!
旅する羊の猪又裕也です。
私ごとではありますが、先日父親が還暦の誕生日を迎えました。
プレゼントって何を贈ろうか悩みますよね。
私もどうしようかとあれこれ考え、今年は旅する羊を立ち上げた年でもあったので、自分で織るホームスパンのマフラーにしようと決めました。
もちろん糸から紡いで。
普段マフラーはしない父ですが、首元あっためて健康でねの意味を込めてあえて。
だからこそ、着けてても負担が少ないよう、軽さにこだわりました。
そのために気をつけたのが、糸の太さと依り(より)です。
糸が太くなればその分厚みが出るし、重さも増します。
同様に依りが強ければ、同じ太さの糸でも繊維の量が増えるので重さに繋がります。
これは用途次第なので、良い悪いではありませんが、今回は軽さという狙いを踏まえて、ある程度細く(7番手程度)、依りの甘い空気をたくさん含んだ糸に紡ぎました。
とは言え、依りが少なすぎれば織る際のテンションに耐えられず切れやすくなるので、糸としての強度は保ちつつ。
経糸(たていと)に少しグレーの混ざった白い羊毛を、緯糸(よこいと)にカラードシープを使い、クラシックなヘリンボーンの柄に織りました。
カラードシープとは、もともとグレーや茶色、黒の毛を持つ羊の事です。
羊=白のイメージが強いですが、世界に3,000種類いると言われる羊の毛の色は実に様々です。
今回もそうですが、全く染めなくても美しい色を見せてくれます。
羊さんの恵み、自然の恵みに感謝です。
出来たばかりのブランド織りネームを付けて、旅する羊のロゴであるマフラーを巻いた羊を施したギフトボックスに入れて準備完了です。
ちなみに織りネームの縫い付けには、マフラーの経糸を使っています。
同じ糸を使うのでマフラーとの色馴染みも良く、糸から紡いでいるからこそ出来る仕様です。
本当は直接手渡したい所でしたが、コロナの状況を鑑み岩手から千葉への帰省は自粛し、配送にて贈りました。
無事に届いたようで、巻いた写真をくれました。
色も柄も似合ってるようで何より。
永く愛用してもらえれば嬉しい限りです。
父ちゃん還暦おめでとう!
ありがとう!
旅する羊・猪又裕也
コメントを残す